特集 今日の学校保健
学校保健における学校医の役割と課題
福田 濶
1
1福田小児科医院
pp.34-38
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100784
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昭和33年に学校保健法が制定され,学校医の職務が保健管理を中心に明確に規定され,今日まで44年が経過した.この間,医療技術の進歩,環境衛生の整備,栄養の改善等に伴い,児童・生徒の体位,体力も向上し,保健管理の目標も当初の学校伝染病から心・腎疾患等の慢性疾患に移り,次いで小児生活習慣病やアレルギー疾患,さらにスポーツ傷害への対応が注目されるようになった(図1).
このような児童・生徒の健康問題の解決のため,それぞれの時代に必要な法規の改正が行われ,それに従って学校医の職務が具体的に遂行されてきた.
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