連載 エイズ対策を評価する・6
MSMにおける感染予防(下)
稲垣 智一
1
,
市川 誠一
2
,
長谷川 博史
3
,
岩室 紳也
4
,
上野 泰弘
1
1東京都福祉保健局健康安全室感染症対策課
2名古屋市立大学看護学研究科感染予防学
3JaNP+
4(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
pp.470-474
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100589
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(前号より続く)
感染拡大が顕著な年代は
稲垣 東京都のMSM(Men who have Sex with Men)の感染データを年齢ではなく年代で分析すると,団塊ジュニアと思われる32~33歳くらいから40歳の手前の世代で,この10年間で感染が広がったんです.
上野 はじめに現状をみると,平成17年の東京都の感染者患者報告数は,417件で過去最高でした.その推定感染経路をみると,281件,全体の約2/3が同性間性的接触(以下,同性間)でした(図1).またその年齢構成をみると,20歳代と30歳代で約80%でした(図2).
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