特集 結核対策のリフォーム
21世紀型DOTSを進める
撫井 賀代
1
1大阪市保健所感染症対策課
pp.177-180
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100537
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日本版21世紀型DOTS戦略
DOTS(Directly Observed Treatment, Short course)戦略は表1に示した5つの要素を含んだ概念1,2)であり,WHOの結核対策戦略の中心に位置づけられている.
わが国でも平成12年7月に,「結核緊急対策検討班報告書」において,日本の実情に合ったDOTS戦略「日本版21世紀型DOTS戦略」3)が提言され,都市部におけるDOTS事業を推進してきた.このDOTS戦略をさらに全国的に推進するため,厚生労働省は平成15年2月,課長通知「今後の結核対策の推進・強化について」4)を出し,この中で「結核患者に対するDOTS(直接服薬確認療法)の推進について」を全国の自治体に通知した.
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