連載 「PRECEDE-PROCEEDモデル」の道しるべ・5
行政・政策アセスメント
神馬 征峰
1
1東京大学大学院医学系研究科国際地域保健学
pp.644-648
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100449
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下手な介入,数打てど当たらず
行政・政策アセスメントは,PRECEDEからPROCEEDへの曲がり角に位置づけられる.このモデルでは曲がり角だが,多くの保健職は,未だにこれを開始点と捉えているかもしれない.ここから始め,現状の組織,職員,予算をにらみつつ,とりあえず介入計画を作る.始まってしまえば,何とか結果はついてくると,たかをくくりやすい段階でもある(文献1),pp35-36).
PRECEDEはこのやり方を嫌う.まずは出力に注目する.「いかに」事業を運ぶかを考える前に,「なぜ」それをやるのか,と考える.
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