連載 New Public Healthのパラダイム―社会疫学への誘い・6
主観的・心理的因子・認知―社会と身体的健康をつなぐもの(2)
近藤 克則
1
1日本福祉大学社会福祉学部
pp.477-482
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100409
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人間は,感情や思い,心を持つ動物である.しかし,同じく人間を対象にしていても,生物医学と臨床医学,そして社会疫学とでは,人間への光の当て方が違い,浮かび上がってくる人間の姿も違って見える.
生物医学(bio-medical)モデルでは,患者の思いや主観的な評価は,どちらかと言えばあやふやなものであり,客観的に示されるデータに比べて“価値が低い”と見なされてきた.
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