連載 案内・水俣病の表現・11[最終回]
水俣病から学ぶために―「水俣病の表現」を考える
実川 悠太
1
1「水俣フォーラム」事務局
pp.60-61
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100346
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昨年の「水俣から学ぶ」シリーズにあわせて,約1年間にわたり水俣病事件に関する表現をご紹介した(本誌68巻2~11号).振り返ってみると,「文学」「写真」「絵画」「映画」「演劇」「音楽」「展示」「産物」「テレビ」「研究」の10分野67作品を取り上げている.
●被害者自身による豊かな表現
この小文執筆のために改めてさまざまな表現について調べ驚いたのは,現在でも鑑賞可能な優れた作品が非常に多いことである.もちろん,他の公害,環境汚染事件で,このように多くの優れた作品を生み出した事件はない.なぜ,「水俣」から,かくも多くの表現が生まれたのだろうか.
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