連載 全国いきいき事例ファイル・6
滝沢村の保健計画―ヘルスプロモーションに基づく保健計画策定と村の行政改革
田沢 光正
1
1岩手県環境保健研究センター保健科学部
pp.56-59
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100345
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岩手県滝沢村は,平成16年度の公表に向けて,15年度に新しい総合計画策定に着手した.その作業は,庁内プロジェクト立ち上げ→グループインタビュー(住民・職員)→住民ニーズ調査将来ビジョンの検討→重点施策と社会指標の検討と進む.あるべき姿を描き,その実現に向けて何が必要か,これを住民の声を中心に評価ができるように策定していく.これはまさに,平成8年度の母子保健計画を始めとし,これまで保健分野で保健専門職が中心となって策定してきた,各種の保健計画を策定するときのプロセスである.
7年以上にわたり,保健計画策定に関与してきた保健専門職は,今,村の行政改革にはなくてはならない存在となっており,新しい総合計画策定にも彼女たちのもつヘルスプロモーションの考え方と,計画策定の技術・経験が活かされようとしている.保健計画策定に数多くかかわってきた保健師は,「村の行政改革,総合計画策定の考え方,手法は,ヘルスプロモーションの考え方,保健計画策定の手法に重なる.感無量です」と語っている.
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