特集 地域保健法10年
地域保健法を支える人づくり―国立保健医療科学院の教育訓練
曽根 智史
1
1国立保健医療科学院公衆衛生政策部
pp.106-109
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100021
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国立保健医療科学院は,平成14(2002)年に,国立公衆衛生院,国立医療・病院管理研究所および国立感染症研究所の一部が統合されて誕生した.設立当初は,和光庁舎,白金庁舎などに分かれていたが,平成16(2004)年10月に,すべての部が和光に移転完了し,名実共に新組織としてスタートした.
国立保健医療科学院は,地方公共団体等において保健医療分野,生活環境分野および保健医療とかかわりの深い福祉分野に従事する技術職員を対象に,将来指導的な役割を果たすことが期待される人材の養成をその任務としている.
地域保健分野においても,昭和13(1938)年の(旧)国立公衆衛生院発足時より人材育成のための教育訓練を行ってきたが,国立保健医療科学院となって,より効果的な教育訓練を目指し,体制の整備を行っている.
本稿では,本院の教育訓練課程のうち,特に地域保健に関連の深いものを取り上げ,その概略を説明するとともに,今後の方向性を検討したい.なお,本院の教育訓練には,地域保健に関連するものの他に,病院管理に関するもの,生物統計に関するもの,福祉に関するもの,国際保健に関するものなどがあるが,本稿では割愛する.
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