連載 明石こどもセンターに学ぶ! 児童相談所保健師の役割と虐待対応・2
児童虐待の理解—子どもの健やかさと虐待による傷付き
稲垣 由子
1
,
秋末 珠実
1
1明石こどもセンター
pp.326-330
発行日 2025年8月10日
Published Date 2025/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134883330810040326
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1989(平成元)年に国連で「子どもの権利条約」が採択され、わが国は1994(平成6)年に批准しました。それまでは、日本の文化的子ども観によって子どもの存在は認識されていましたが、これ以降は日本でも、社会全体で子ども自身の人権について知った上で、子どもに接していくことになりました。子どもの権利条約については連載第1回にも示していますが、そこで掲げたように、子どもの人権を尊重するために、子どもにとっての環境を整えていくことが求められるようになりました。
今回は、主に稲垣が、発達行動小児科医の視点から、子どもの健やかさと虐待による傷付きについて解説します。

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