特集 鍼灸は、なぜ「うつ」に効くのだろうか 心身不調改善のツボはここだ!
—[実践報告❹]総合診療領域—「摂食障害(摂食症)」に鍼灸治療を導入した事例
増田 卓也
1,2,3
1三井記念病院 総合内科・膠原病リウマチ内科
2東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科
3(一社)北辰会
pp.215-218
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610280030215
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筆者の日々の診療では、西洋医学で対処困難な症状や、医学的に説明できない症状(Medically unexplained symptoms:MUS)に対し、漢方薬・鍼灸治療により症状の緩和や社会復帰の達成をサポートしています。以前、摂食症の患者さんを鍼灸で治療し、良好な治療効果が得られ、症例報告を行いました*1。本稿では当時の診療を振り返りつつ、心身不調の診療における鍼灸の意義について概説したいと思います。

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