連載 “日常使い”の在宅の医学・第10回
ストーマ—家庭でも重要な役割を果たすデバイス
安池 純士
1
,
佐々木 淳
1
1医療法人社団悠翔会
pp.162-165
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134170450300020162
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医療の場が病院から在宅、つまり家庭へと広がり、ストーマ(人工肛門/ウロストミー)や尿道カテーテルは、患者さんの日常生活に欠かせない医療デバイスとして重要な役割を果たすようになりました。しかし、これらのデバイスを初めて扱う家族や介護職にとって、その管理には心理的なプレッシャーが伴います。「装具から漏れてしまった場合どうすれば?」「尿が出ないときの応急対応は?」といった喫緊の疑問が生じることも多いでしょう。また、排泄に関わるデバイスのトラブルは患者さんの身体的な負担だけでなく、精神的な不安やストレスを増大させる原因となることもあります。
本稿では、トラブルへの具体的な対応策とストーマ管理の基本について要点を絞って解説します。

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