徹底分析シリーズ アナフィラキシーを再考する
アナフィラキシーの治療—確信できずとも治療開始を!
杉山 由紀
1
Yuki SUGIYAMA
1
1札幌医科大学医学部 麻酔科学講座
pp.882-885
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320090882
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周術期アナフィラキシーはまれではあるが重篤な病態であり,適切な治療が求められる。初発症状として血圧低下が多いが,麻酔や手術によるほかの要因との鑑別は難しい。呼吸器症状についても同様であり,周術期には診断が困難となることが多い。確定的な診断が難しい中でも,アナフィラキシーを臨床的に疑い,すみやかに治療を開始する姿勢が重要である。
本稿では,周術期アナフィラキシーに対する治療薬について各国のガイドラインをもとに概説する。

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