徹底分析シリーズ アナフィラキシーを再考する
日本で発生する周術期アナフィラキシー—国内データから見える現状と課題
高澤 知規
1
Tomonori TAKAZAWA
1
1富山大学医学部 麻酔科学講座
pp.876-881
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320090876
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周術期アナフィラキシーは発症頻度が低く,診断や原因物質の同定が難しいことから,これまで日本では十分な研究が進んでこなかった。しかし2019年からスタートした,Japanese Epidemiologic Study for Perioperative Anaphylaxis(JESPA)をはじめとした研究により国内データの集積が進みつつある。
本稿では,近年集まりつつあるデータをもとに,周術期アナフィラキシーの背景,重症度分類,鑑別診断,今後の課題について概説する。

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