連載 1人ひとりの看護実践論と概念化能力を育む・12【最終回】
学習する組織づくり
本舘 教子
1,2
,
津田 泰伸
2,3
1聖マリアンナ医科大学病院
2聖マリアンナ医科大学病院 看護部
3聖マリアンナ医科大学病院 TQM室
pp.248-253
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350030248
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VUCAの時代と言われ,先行きが不透明で将来の予測が困難な社会であり,人々を取り巻く環境は変化しています。そして,個人の価値観の多様化も加速化しており,看護の現場は以前よりも複雑さを増しています。このような状況下で,私たちは健康課題を抱えた人々へ看護を提供していくわけですが,高速回転の現場に流され,ただ業務をこなしているだけと感じている看護師も多いかもしれません。看護師が能力を高め,生き生きと働き続けるためには,「自身のこだわりの看護を見つけ出すこと」が鍵の1つだと思います。本連載では,聖マリアンナ医科大学病院(以下,当院)の「こだわりの看護」と概念化能力を育む取り組みについてお伝えしてきました。
最終回では,看護師が存在意義を感じながら生き生きと働くための「学習する組織づくり」についてお話しします。

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