連載 これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から・37
職種を超えてお互いを支える・2—エンプロイー・リソース・グループ活動とその実践
岩間 恵子
1,2
1ペース大学
2マウントサイナイ モーニングサイド病院
pp.82-85
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350010082
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
前回に続き,今回もエンプロイー・リソース・グループ(Employee Resource Group,以下,ERG)をトピックとして取り上げます。従業員が職種を超えて支え合う環境づくりを目的とし,従業員のボランティアで運営されるグループがERGです。近年,ダイバーシティ,エクイティ,インクルージョン(diversity, equity, and inclusion:多様性,公平性,包括性,以下,DEI)のコンセプトを組織に根付かせ,お互いの違いを認めながら共存するための自助グループであるERGが盛んに展開されており,従業員個人のレベルにとどまらず,組織全体にも大きな効果をもたらしています1)。
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.