講座 関節拘縮と痛み・第5回
疼痛管理と作業療法実践
清本 憲太
1,2
,
井部 光滋
2,3
,
射場 浩介
2,4
Kenta Kiyomoto
1,2
,
Koji Ibe
2,3
,
Kousuke Iba
2,4
1日本医療大学
2札幌医科大学(整形外科学講座)
3札幌徳洲会病院 整形外科外傷センター
4札幌南整形外科病院 札幌手外科・骨研究所
pp.348-353
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600040348
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はじめに
痛みは,国際疼痛学会1)により「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こり得る状態に付随する,あるいはそれに似た,感覚かつ情動の不快な体験」と定義されている2).痛みは,感覚的側面だけではなく,認知的側面・情動的側面や社会的要因を含む多面性を考慮した,生物心理社会モデルに基づいた包括的管理が必要とされる.
一方,関節拘縮の病態が明らかになってきており3).関節拘縮による疼痛は,関節周囲組織が伸張された侵害受容性疼痛と解釈できる.しかし,近年,不活動そのものが疼痛発生に関与する不活動性疼痛(immobilization-induced pain)や筋性拘縮に伴う疼痛発生機序が報告されている3,4).
本稿では,関節拘縮による痛みと,関連する疼痛要因を踏まえた,疼痛管理と作業療法実践について概説する.

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