提言
痛みに対する作業療法の可能性—臨床と基礎研究の経験から
清本 憲太
1,2
Kenta Kiyomoto
1,2
1日本医療大学 リハビリテーション学科
2札幌医科大学 運動器抗加齢医学講座・整形外科学講座
pp.6-7
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203239
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はじめに
私は,OTとして臨床で勤務しはじめたころ,複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)等の強い痛みにより苦しむ対象者の方々に出会った.対象者の感じる痛みを理解し対応することの難しさに悩み,OTは何ができるのだろうかと模索していた.その後,主に運動器疾患の臨床や基礎医学研究に携わらせていただき,ヒトや動物モデルから知覚や痛みについて学んできた.今回,これまでの臨床や研究を振り返り,痛みに対するOTの可能性について,私見を含め述べさせていただくこととした.
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