整形外科/知ってるつもり
骨粗鬆症に伴う疼痛
射場 浩介
1
Kosuke IBA
1
1札幌医科大学整形外科
pp.948-951
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200653
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はじめに
骨粗鬆症の最も重大な臨床症候は,骨折とそれに伴う疼痛,骨格変形である1).また,骨粗鬆症患者における腰背部痛は,日常生活動作レベルを決定する重要な因子である2).骨粗鬆症財団のアンケート調査結果3)によると,33%の骨粗鬆症患者に腰背部痛を毎日認め,70%に週に1回以上の腰背部痛の発症を認めていた.さらに,腰背部痛を有する患者の80%が日常生活の制限を自覚しており,90%以上が「日常生活で困っている」と回答していた.このことは骨粗鬆症患者の診療において,腰背部痛の治療が重要であることを示している.
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