提言
関係性が生む変化—現場こそ最前線からみえてきたこと
石浜 実花
1,2
Mika Ishihama
1,2
1プライマリケア株式会社
2プライマリケア訪問看護ステーション
pp.4-5
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600010004
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
新卒で大阪の訪問看護ステーションに勤務していたころ,所長の車に「現場こそ最前線」と書かれた切り抜きが置かれていました.当時は意味を深く理解できませんでしたが,今では私自身の指針となっています.どれほど学歴や経験を積んでも,結局は「目の前の利用者にどう向き合えるか」に尽きるからです.今置かれている状況で精いっぱいのことをやってみて,満足してもらえるかどうかが一番大切だと思います.
私は15年前,香川県高松市で訪問看護事業所を開設しました.地域に多い廃用症候群の予防に取り組むという課題に挑みたいという思いからの出発でした.在宅には病気や障害を契機に自信を失い,ひきこもりがちな方が少なくありません.しかし,できることやよい点を評価すると,気持ちまで前向きになり,できることが増え,新たな目標に向かいます.私はそんな人の意欲を引き出す仕事ができることを心から嬉しいと思っています.
Copyright © 2026, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.

