増刊号 就学・就労支援
第3部 はたらく:就労
第2章 各就労支援領域
3 一般就労(障害非開示)を強く希望する事例—必要な支援プロセスと支援者に求められる「姿勢」の考察
木下 匠
1
Takumi Kinoshita
1
1合同会社キングコング
pp.879-883
発行日 2025年7月20日
Published Date 2025/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590080879
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はじめに
近年,労働市場における価値観や雇用形態の多様化が進む中で,個々のライフスタイルや特性に応じた柔軟な「働き方」の実現が強く求められている.こうした社会的変化は就労支援の現場においても例外ではなく,従来の「障害者雇用」を前提とした支援モデルに加え,対象者一人ひとりの意向や価値観を尊重した柔軟な支援のあり方が,より一層重視されるようになっている.
今回,筆者は「障害を非開示にして働きたい」と強く希望するA氏とかかわる機会を得た.支援プロセスを通じてみえてきた,一般就労における支援ポイントや支援者として直面した葛藤,そこから得られた学びについて整理し,考察を加えて報告する.なお,本稿への記述について,対象者から書面にて同意を得ている.

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