増刊号 就学・就労支援
第2部 まなぶ:就学
第3章 就学期のかかわり
3 学校作業療法“室”—子どもと教員と家族と,みんなで作戦会議
奥津 光佳
1
,
山口 清明
1
Mitsuyoshi Okutsu
1
,
Sayaka Yamaguchi
1
1特定非営利活動法人はびりす
pp.817-821
発行日 2025年7月20日
Published Date 2025/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590080817
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
学校作業療法室とは?
岐阜県飛騨市では,市内すべての小中学校に「学校作業療法室」が設置された1).この取り組みの大きな特徴は,支援の必要性の有無にかかわらず,すべての子どもたち,教職員,そして保護者までもを対象としている点にある.作業療法士は,学校という日常の中で,心・身体・社会を作業を通してつなぎ,個人・集団・活動・環境を調整しながら,子どもや教員が自分らしく学校生活に参加できるよう働きかける.
私たち特定非営利活動法人はびりすは,たとえ発達やコミュニケーション等における生きづらさを抱えていたとしても,すべての人が力強く生きることをサポートすることを目的に,岐阜県大垣市と飛騨市を拠点に,子どもの発達支援を中心とした福祉事業を展開している.飛騨市においては,市から委託を受け,作業療法士があらゆる年齢層の市民の多様な相談に応じている.

Copyright © 2025, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.