連載 子育てをしながら作業療法士として学び・働き続けるビジョンを描く・第3回【最終回】
子育て世代の作業バランスを整えるための考え方
帯刀 麻衣
1
,
小段 裕太
2
Mai Tatewaki
1
,
Yuta Kodan
2
1黒木記念病院 リハビリテーション部
2医学書院 医学書籍編集部
pp.268-272
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590030268
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はじめに
「子育てをしながら作業療法士として学び・働き続けるビジョンを描く」をテーマとした本連載もいよいよ最終回となりました.第1回では「子育て世代作業療法士を取り巻く現状・課題・可能性」1)を,第2回では「子育て世代の多様な働き方」を取り上げました.最終回のテーマは「子育て世代の作業バランスを整えるための考え方」2)です.
第1回で触れたように,女性活躍推進法や育児・介護休業法の整備等,子育て世代を取り巻く社会情勢はめまぐるしく変化しています.一方で,職場や家庭,そして,自分自身というもっと小さく身近な単位での変化には,戸惑いや不安を感じることもあるのではないでしょうか.私たちは作業療法士として,「人は作業を通して健康や幸福になる」という理念のもと,日々対象者の方々に寄り添っています.この最終回ではその対象を自分自身に向け,現在の生活を振り返る視点を皆さんと共有したいと思います.

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