学会・研修会印象記
第58回日本作業療法学会
𠮷谷 貴大
1
,
村上 知哉
2
,
岩井 萌
3
,
吉嶺 綾乃
4
1泉佐野優人会病院
2瀬野川病院
3サンテ・ペアーレクリニック
4デイケアセンターあめくの杜
pp.174-177
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590020174
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学びと刺激に溢れた作業療法学会
2024年11月,北海道で開催された第58回日本作業療法学会は,「作業療法の効果を最大化する知識・技術・環境を問う」というテーマのもと,熱気に溢れた素晴らしい学会となりました.今回はAPOTC(アジア太平洋作業療法学会)からの連続開催でもあり,多くの海外参加者が見られ,国際的な交流の機会もありました.開催3日前には札幌で今季初積雪となる寒空の中での開催でしたが,会場の議論は熱気に満ち,ポスター発表や口述発表ともに活発なディスカッションが行われ,作業療法士として非常に刺激的な時間を過ごしました.
学会長講演で仙石泰仁先生は,「人々が生活を継続する仕組みを理解し,その中で個人をどのように支援するかを考えることが重要」と述べ,この視点に基づきテーマを設定されたことを語られました.作業療法の効果を最大化するためには,医療や福祉だけでなく,社会全体のシステムとの連携が重要であり,包括的な視野をもつことの必要性をあらためて感じました.
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