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特集 これからの作業療法教育と作業療法士の姿
医療機関での実践を通じた卒後教育の取り組み
Post-graduate educational initiatives through practical implementation in healthcare institutions
金子 隆生
1,2
,
諸橋 哲
1
,
佐藤 貴広
1
Takao Kaneko
1,2
,
Satoshi Morohashi
1
,
Takahiro Sato
1
1山形県立中央病院
2日本作業療法士協会 教育関連審査会 試験班
pp.129-132
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590020129
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Key Questions
Q1:卒後教育で実践されている取り組みは何か?
Q2:卒後教育で対象者とのかかわり方をどう実践しているか?
Q3:実際の現場で採用されているクリニカルラダーはどのようなものか?
はじめに
医療機関に勤務し,対象者と向き合う日々の中で,同僚や後輩である作業療法士の成長をどのように支援し,促進していくかを考える機会が多い.近年では作業療法士の職域や実践領域が多岐にわたり1〜3),自己の専門性やアイデンティティを育む過程において,卒前・卒後の教育の重要性がますます高まっていると感じる.とりわけ卒後教育は,単なる知識や技術の習得にとどまらず,作業療法士が臨床現場で直面する課題を克服し,専門性を深めるための重要な役割を果たす.本稿では,筆者らの経験を基に,医療機関における卒後教育の取り組みについて,クリニカルラダーの視点を交えながら以下に述べる(表 1).
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