連載 とびら
ドアノブのないとびらを開く
小諸 信宏
1
1セコメディック病院リハビリテーション部
pp.371
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520600040371
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哲学者・内田樹さんの言葉に,「キャリアのドア(とびら)にはドアノブがついていない」というものがあります.自らの意志で開けようとしても開かず,ふとした拍子に向こう側から開く.私のキャリアは,まさにそのような連続でした.
理学療法士として臨床に携わっていたある日,医療安全管理者という役割を打診されました.当時,リハビリテーション専門職がそのようなポジションに就くことは珍しく,「なぜあなたが?」という空気が周囲にあったのを今でも覚えています.私自身も戸惑い,何度も自問しました.「これは自分の道なのか」と.
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