連載 臨床実習サブノート 効果的かつ安全な起居動作へのアプローチ・第7回
関節リウマチ
中野 正規
1
,
島原 範芳
1
Masaki NAKANO
1
,
Noriyoshi SHIMAHARA
1
1道後温泉病院リウマチセンターリハビリテーション科
pp.1255-1260
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590101255
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はじめに
起居動作とは,寝返り,起き上がり,立ち上がり動作および着座動作などを含むADLの基盤となる動作です.関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は,関節病変を主症状とする全身性・炎症性・進行性の疾患であり,症状が進行すると疼痛や関節機能障害を引き起こします.炎症性疾患であるRAにおいては,その病状の程度により起居動作にさまざまな制限が生じるため,RA患者の起居動作指導においては疾患の特徴を考慮することが必要となります.また,全身性・進行性疾患であり,多関節罹患を呈するRAでは,時として起居動作そのものが,他関節の関節破壊や変形を引き起こすリスクとなり得るため,注意を要します.それらの点を踏まえて,本稿ではRA患者の効果的かつ安全な起居動作指導を紹介します.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年10月31日).

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