連載 臨床実習サブノート 「どれくらい運動させていいかわからない」をどう克服するか・第11回
—呼吸器疾患—慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する全身持久力増強運動
沖 侑大郎
1
Yutaro OKI
1
1神戸大学大学院保健学研究科
pp.235-240
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590020235
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慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)では,労作時の呼吸困難により,日常生活活動(ADL)能力が制限され,健康関連QOLが低下します.
COPDの主症状である呼吸困難により運動を避けることで筋力や運動耐容能などの身体機能が低下し,日常生活でも呼吸困難を感じ,身体活動量が低下していくという悪循環を招いてしまいます.動作時の呼吸困難感の軽減,酸素摂取量や換気量の減少,乳酸値上昇の抑制などを目的に,全身持久力増強運動を行っていきます.
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