連載 臨床実習サブノート 「どれくらい運動させていいかわからない」をどう克服するか・第10回
—呼吸器疾患—慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する呼吸練習
沖 侑大郎
1
Yutaro OKI
1
1神戸大学大学院保健学研究科
pp.111-116
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590010111
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慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)では,労作時の呼吸困難により,日常生活活動(ADL)能力が制限され,健康関連QOLが低下します.COPDの主症状である呼吸困難に対して,呼吸練習が行われます.
COPDの呼吸困難は,ADLや健康関連QOLだけでなく,身体活動量にも大きな影響を与えます.さらには,安静時でも過剰な呼吸努力を行っていることが多く,健常者の数倍以上の酸素消費量となり,運動療法の効率が低下しています.運動療法を効率よく実施できる状態にするための準備として,呼吸練習を行っていきます.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年1月31日).
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