連載 理学療法士のキャリアデザイン—多様な可能性と挑戦・第2回
理学療法士×起業—挫折と挑戦
保坂 広
1
1ぱれっと訪問看護リハビリステーション
pp.234
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590020234
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新卒の夏,なぜリハビリテーション室に患者さんがいるのか考えました.肥満とストレスが病気に大きく関与するのだろうと仮説を立て,人事とルールの決定権があれば病気にかかりにくいのではと考え,入職3か月で「起業」を志しました.当時のAmazonの台頭から「これからはデリバリーの時代だ」と思い,31歳で訪問看護での起業を選択しました.
時代がよくたくさんの患者さんを紹介いただきました.そんななか5年半でキーマンの看護師が退職の意志を告げてきました.離職率が高く,2年で大半のスタッフが入れ替わるような運営でしたので当然かもしれません.自分が社長として運営していくことの限界を感じ,会社を譲渡する判断をしました.私は譲渡先で訪問看護事業の部長となりました.当然ですが結果を出せず,年上の部下に足を引っ張られ,悪評を広める同僚もいました.6か月で部長職から降格,1年3か月で居場所がなくなり退職せざるを得なくなりました.
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