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特集 腰椎椎間孔狭窄の診断と治療up to date
腰椎椎間孔狭窄の臨床症状・身体所見と電気生理学的診断
Clinical Symptoms, Physical Findings and Electrophysiological Diagnosis of Lumbar Foraminal Stenosis
岩﨑 博
1
,
山田 宏
1
Hiroshi IWASAKI
1
,
Hiroshi YAMADA
1
1和歌山県立医科大学医学部整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical University
キーワード:
腰椎椎間孔狭窄
,
lumbar foraminal stenosis
,
電気生理学的診断
,
electrophysiological diagnosis
,
臨床症状
,
clinical symptoms
Keyword:
腰椎椎間孔狭窄
,
lumbar foraminal stenosis
,
電気生理学的診断
,
electrophysiological diagnosis
,
臨床症状
,
clinical symptoms
pp.323-329
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091444120380060323
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はじめに
腰部脊柱管狭窄症において,脊柱管内の神経除圧が十分であるにもかかわらず症状が残存し,複数回の手術を経ても患者の満足が得られない症例(failed back surgery syndrome:FBSS)が少なからず存在する4,10).この原因として,神経圧迫の遺残が通常みられる脊柱管の中ではなく脊柱管の外に多く存在することが明らかになっている16).遠藤ら5)は腰椎再手術の原因として全体の24.6%,早期再発群の37.0%が椎間孔内あるいは椎間孔外狭窄の見落としであると報告している.すなわち,この椎間孔狭窄の正確な診断がなされなければ,患者の満足のいく手術結果を得ることができないため,われわれはこの疾患の診断法を確立し,その診断率を向上させなければならない.
そこで本稿では,腰椎椎間孔(椎間孔内,椎間孔外)狭窄の臨床症状・身体所見の特徴と電気生理学的診断について述べる.

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