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今回の特集テーマは「外来リハビリに欠かせない 言語聴覚士とはたらく」です。さて,医師の業務は①リハビリ内容を決める,②指示を出す,③リハビリの効果を判定し①に戻る,という流れが多く,リハビリの指示は出しても,実際,患者さんにリハビリ行為を行っている医師は少ない(ほとんどいない)のではないでしょうか。もしかすると,リハビリの内容もわからずに依頼状を書いている方がいるかもしれません。本来であれば,1〜2か月の間でも,医師の指示を受ける言語聴覚士の立場として実務を経験すべきかと思います。これは病院内の他職種,つまり事務,看護師,放射線技師の業務などに関しても同様です。実際,一般の企業であれば下積みと現場経験を積み重ねてから部下に指示を出す立場になります。一方,医師という職種は国家試験に合格,医籍に登録された瞬間から指示を出す立場に置かれます。また,無意識下に大学受験を勝ち抜いたという思いがあるのか,臨床実習で白衣を着た瞬間に我が物顔で院内を歩き,大きな声で話す学生もいます。このような態度は患者さんとの接し方にも表れます。20代の医師が,60代の患者さんに上から目線かつため口で話している姿を見ると不快感を覚えます(丁寧語ができないのか,赤ちゃん言葉のようにして説明するのを目にすることもあります)。相手の人格を尊重するというコミュニケーションの第一歩に問題があるためです。もっとも,当人にとっては「普通」と思っているため,その欠落には気づきません。私は医事問題に長くかかわっていますが,同じ事案でもトラブルになる方とならない方がいるのは,こういったところにも原因があるのではないでしょうか。
真の多職種連携は相手の実状を知り,尊重するところから始まります。とはいうものの,この社会構造的問題を解決する難しさを日々感じています。

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