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特集 こころの健康を育む—精神医学から伝えられること
【暮らしの場面でできる「こころの健康を育む」】
職場における「こころの健康を育む」
Fostering Mental Well-Being in the Workplace
井上 幸紀
1
,
出口 裕彦
1
Koki Inoue
1
,
Yasuhiko Deguchi
1
1大阪公立大学大学院医学研究院神経精神医学
1Osaka Metropolitan University Graduate School of Medicine, Department of Neuropsychiatry
キーワード:
職業性ストレス
,
occupational stress
,
4つのケア
,
the four types of care for workers' mental health
,
健康経営
,
health and productivity management
Keyword:
職業性ストレス
,
occupational stress
,
4つのケア
,
the four types of care for workers' mental health
,
健康経営
,
health and productivity management
pp.901-907
発行日 2026年6月15日
Published Date 2026/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680060901
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抄録
労働者のメンタルヘルス不調は増加し,職場はその対応に苦慮している。メンタルヘルス不調には職業性ストレスが関与しており,国も職場のメンタルヘルスに関する指針や手引きを出している。『事業場における労働者の心の健康づくりのための指針』(2000年)などでは「4つのケア」による対応を示している。労働者自身,上司,事業場内産業保健スタッフ,事業場外の精神科医などが多面的に対応し,連携することは,職場において「こころの健康を育む」ことに結びつく。ただし予防対応にはコストがかかるため職場での優先順位は高くない。そのため国として,従業員の健康保持増進はコストではなく,将来への投資と捉える「健康経営」を示し,「健康経営銘柄」選定などで職場が取り組みやすい素地を作っている。精神科医も産業保健スタッフとしてだけでなく,診療時も事業場外資源として職場に関わることで,こころの健康を育むことに寄与できる。

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