増大号 超音波検査のパニック所見—いま知りたい、チェックポイントと緊急性
1章 総論
超音波検査のパニック所見:緊急所見と準緊急所見
赤坂 和美
1
1釧路孝仁会記念病院循環器内科
キーワード:
超音波検査
,
パニック所見
,
critical value
,
緊急所見
,
準緊急所見
Keyword:
超音波検査
,
パニック所見
,
critical value
,
緊急所見
,
準緊急所見
pp.311-313
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200700040311
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はじめに
“critical value”または“クリティカルバリュー”と呼称されるパニック値は“生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値”である.直ちに治療を開始すれば救命しうるが,その診断は臨床的な診察だけでは困難で,検査によってのみ可能とされている1).幅広い医療の現場で活用され,日常診療に不可欠な超音波検査においても,想定しない緊急対応を要する所見に遭遇することがある.さまざまな領域の緊急対応を要する個々の所見について,本増大号にはエキスパートの執筆者による詳しい解説を掲載されており,日常臨床において非常に役立つ内容となっている.ぜひ各項目をご一読いただきたい.
超音波所見は数値で示される“検査値”とは異なるため,本稿では“パニック所見”と表現するが,超音波領域のパニック所見としての明示は今までほとんどなされてこなかった.2023年に日本超音波医学会から『超音波検査の「パニック所見:緊急に対応すべき異常所見」』2,3)が公示され,個々の超音波所見とともに,各施設の事情に合わせた運用方法の決定,さらに検証の重要性が述べられている.
本稿では超音波検査のパニック所見を,医療機関として決定することの重要性と層別化を含めた運用方法を解説する.

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