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超音波検査のパニック所見および緊急に対応すべき異常所見
松尾 汎
1
1松尾クリニック
pp.112-114
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209233
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パニック値とは
“パニック値”とは,「生命が危ぶまれるほど危険な状態にあることを示唆する異常値で,直ちに治療を開始すれば救命しうるが,その診断は臨床的な診察だけでは困難で,検査によってのみ可能である」1)と定義されている.検体検査においては諸学会からパニック値や緊急報告値として提示されている.緊急異常値:critical values(日本臨床病理学会第2回特別例会)や要緊急治療異常検査値(千代孝夫,1989年)とも称され,まれにしかみられない検査値である極端値や極異常値とは区別されている.
パニック値とは患者中心の検査室運営システムで,検査室はパニック値と判断したら検査依頼をした医師に,直接,かつ,緊急に報告し,その責任は検査室が負うとされている.パニック値のシステムは,外来患者にも対応され,パニック値のシステムは,病院内で組織化して構築し,病院のポリシーとされている.
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