Japanese
English
症例報告
Papillary tubular adenomaの1例—ダーモスコピーおよび超音波所見について
A case of papillary tubular adenoma with dermoscopic and ultrasonographic findings
岩崎 文
1
,
白井 浩平
1
,
新井 崇
1
,
前田 龍郎
1
,
原田 和俊
1
,
坪井 良治
1
,
梅林 芳弘
1
Aya IWASAKI
1
,
Kohei SHIRAI
1
,
Takashi ARAI
1
,
Tatsuo MAEDA
1
,
Kazutoshi HARADA
1
,
Ryoji TSUBOI
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Tokyo Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
papillary tubular adenoma
,
ダーモスコピー
,
超音波検査
,
皮膚附属器腫瘍
Keyword:
papillary tubular adenoma
,
ダーモスコピー
,
超音波検査
,
皮膚附属器腫瘍
pp.515-518
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205140
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要約 84歳,女性.10年程前,右下腿に結節が出現し,徐々に増大したため受診した.初診時,右下腿伸側に12×11mm大,弾性硬の紅色結節が存在した.ダーモスコピーで結節中央は大小の白色類円形構造を呈していた.超音波検査では多数の点状高エコーを示し,豊富な血流シグナルの流入を認めた.病理組織学所見で真皮内に大小の類円形の管腔構造があり,管腔壁の一部が乳頭状の増生を示したことから,papillary tubular adenoma(PTA)と診断した.自験例ではダーモスコピーと超音波検査で上記のような特徴的な所見が認められた.PTAは比較的稀な皮膚附属器腫瘍であるが,今後症例を蓄積することで,ダーモスコピーと超音波検査による術前診断が可能になると考えられた.
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