増大号 超実践! 病理で迫るがんゲノム医療—検査から治療まで
2章 がんゲノム検査に関わるテクニックと工程
遺伝子関連検査領域の工程
—シークエンサー(Wet&Dry)—サンガー法・プライマー作製法
池尻 誠
1
1三重大学医学部附属病院検査部
キーワード:
二次的所見
,
SF
,
サンガー法
,
プライマー
Keyword:
二次的所見
,
SF
,
サンガー法
,
プライマー
pp.1117-1119
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690101117
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はじめに
がん遺伝子パネル検査は次世代シークエンサー(next generation sequencer:NGS)を用いて腫瘍の遺伝的背景を網羅的に解析する検査である.この検査によって治療標的となる遺伝子変化の特定が可能となり,最適な治療選択が期待されている.しかし,検査の過程で本来の目的とは異なる二次的所見(secondary findings:SF)が認められる場合がある.
本稿では,がんパネル検査においてSFを疑った際のサンガー法での確認方法とプライマー作製法について述べる.

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