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HIV-RNA検査と新しいプライマー
渡邊 正治
1
,
菅野 治重
2
1千葉大学医学部附属病院検査部
2千葉大学医学部臨床検査医学講座
pp.93-95
発行日 1999年1月1日
Published Date 1999/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903705
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はじめに
後天性免疫不全症候群(acquired immune deficiency syndrome;AIDS)は原因不明の細胞性免疫不全症として1981年に報告され,現在はヒト免疫不全ウィルス(human immunodeficiency virus;HIV)と呼ばれる新種のレトロウイルスが原因であることが明らかとなった.
HIVはHIV-1と遺伝子構成のやや異なるHIV-2の2型に大別される.HIV-1は日本をはじめ全世界中で流行し,特定の遺伝子領域の塩基配列の異なるAからIまでのサブタイプ(グループM)と,このグループMとは大きく異なる塩基配列を持つサブタイプOに分けられる.一方,HIV-2は現在のところ,主に西アフリカ地域に限局し,HIV-2にもAからEのサブタイプが知られている.
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