今月の臨床 一刀両断! 良性疾患の手術適応—妊孕性と症状の患者ニーズに応える
子宮
びまん性子宮筋腫症
浅野 涼子
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター婦人科
キーワード:
びまん性子宮筋腫症
,
子宮筋腫摘出術
,
子宮鏡手術
Keyword:
びまん性子宮筋腫症
,
子宮筋腫摘出術
,
子宮鏡手術
pp.901-909
発行日 2025年10月10日
Published Date 2025/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790100901
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●びまん性子宮筋腫症(DUL)は,子宮全体に小型筋腫が広がる稀な病態であり,過多月経や不妊を引き起こし,生活の質を著しく低下させる.
●DULの治療法には,子宮摘出術,子宮筋腫摘出術,子宮鏡下手術,薬物療法,HIFU,UAEなどがあり,病態の進行度や患者の希望,ライフプランに合わせて最適な方法を選択することが重要である.
●治療後の妊娠成功例は複数報告されているものの,現時点では最適な治療法を断定することは困難である.したがって,妊孕性を維持しながら病態を管理するためには,各治療法の妊娠転帰および合併症リスクを総合的に考慮した個別化治療戦略が求められる.

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