連載 リハビリテーション専門職のワークライフバランス・第3回
言語聴覚士
内山 量史
1
,
朝倉 悦子
1,2
,
大矢 靖子
1,3
Kazushi Uchiyama
1
,
Etsuko Asakura
1,2
,
Yasuko Oya
1,3
1一般社団法人日本言語聴覚士協会
2独立行政法人地域医療機能推進機構埼玉メディカルセンターリハビリテーション科
3東京科学大学病院リハビリテーション部
1Japanese Association of Speech-Language-Hearing Therapists
2Department of Rehabilitation, Japan Community Healthcare Organization Saitama Medical Center
3Rehabilitation Center, Institute of Science Tokyo Hospital
キーワード:
言語聴覚士
,
ワークライフバランス
,
グラフィックレコード
Keyword:
言語聴覚士
,
ワークライフバランス
,
グラフィックレコード
pp.447-451
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220540040447
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はじめに
言語聴覚士は,コミュニケーションや摂食嚥下に障害がある方にその機能の維持・向上を図るため,言語訓練やその他の訓練,これに必要な検査および助言,指導,その他の援助を行う専門職である.言語聴覚士は,「理学療法士及び作業療法士法」の制定から32年を経た1997(平成9)年12月に制度化された,比較的新しい専門職である.これまでに27回の国家試験が実施され,有資格者数は43,364名(2025年3月31日時点)に達している.国家資格を有する言語聴覚士の職能団体として,日本言語聴覚士協会(以下,本協会)が2000(平成12)年1月16日に設立された.
本協会の会員構成としては,医療機関に勤務する言語聴覚士が多数を占め,成人領域の障害に従事する者が圧倒的に多い現状である.言語聴覚士の対象領域は小児から高齢者まで幅広く,超高齢社会の進展に伴って今後も需要が増加することが見込まれる.一方で,言語聴覚士は理学療法士や作業療法士に比べると絶対数が少なく,かつその多くを女性が占めているという特徴がある.
このような職種構造から,「ワークライフバランス」の確保は,重要かつ現実的な課題である.本稿では,現状を整理し,本協会の対応を紹介して今後考えられる方向性について考察する.

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