特集 どうなの? どうするの? 男性不妊症診療の素朴な疑問
乏精子症に対するクロミフェンクエン酸塩の有効性—実臨床に基づく考察
平松 一平
1
1順天堂大学大学院医学研究科 泌尿器科学講座
キーワード:
乏精子症
,
クロミフェンクエン酸塩
,
精子DNA断片化検査
Keyword:
乏精子症
,
クロミフェンクエン酸塩
,
精子DNA断片化検査
pp.1062-1067
発行日 2025年11月20日
Published Date 2025/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523930790121062
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▶ポイント
・不妊治療の保険適用化に伴い,乏精子症に対するクロミフェンクエン酸塩の使用が保険診療として認可された.
・低テストステロン血症で,かつゴナドトロピン高値を伴わない症例が適応とされるが,実臨床ではテストステロン値が正常で,ゴナドトロピンが正常〜高値の症例が多く,これらに対する治療効果の検証が今後の課題である.
・精子DNA断片化指数(DFI)高値症例に対する有効性にも関心が高まっている.

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