今月の表紙
硝子体黄斑牽引症候群
山口 純
1
,
稲谷 大
2
1北里大学病院眼科
2福井大学
pp.283
発行日 2026年3月15日
Published Date 2026/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790800030283
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- 文献概要
症例は82歳,女性。左眼の視力低下と霧視を主訴に眼科受診となった。初診時における左眼の所見は,矯正視力0.5,眼圧17mmHg,皮質・核白内障,眼底には軽度の硝子体黄斑牽引症候群がみられた。以前から白内障と硝子体黄斑牽引症候群を他院で指摘されていた。視力低下の原因は白内障と判断して白内障手術を行い,術後の矯正視力は0.9と改善し,経過は良好であった。その後,視力低下と黄斑牽引の進行を認め,硝子体手術を検討したが,本人の希望で手術は行わなかった。
この画像は,初診時から2年後にトプコン社製DRI OCT Tritonにて「3D黄斑(H)」を撮影した際の3D表示である。撮影時のBスキャン画像では,黄斑部の強い牽引と網膜内囊胞,後部硝子体皮質が確認できた。丈が高い網膜画像が不明瞭にならないこと,後部硝子体皮質が撮影画面上端にかからないことを意識して,手動で信号強度やZ軸方向の調整を行った。3D表示をする際には,黄斑部だけでなく視神経乳頭付近の接着状態もわかりやすくなるように,やや回旋させて表示した。
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