増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
12 網膜硝子体
硝子体手術—黄斑上膜
盛岡 正和
1
1福井大学医学部眼科学教室
pp.233-235
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213799
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手術・治療の概要
黄斑上膜(epiretinal membrane:ERM)とは,黄斑部に生じた膜様組織によって視力低下や変視症,不等像視などをきたす疾患である。近年のOCTの発達により,容易に診断されるようになり,またその画像を示すことにより患者に対する説明もしやすくなった(図1)。多くは特発性であるが,糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などに続発して生じることもある。硝子体手術で膜様組織を剝離除去することにより黄斑形状の改善を得ることができる。変視症の検査としてアムスラーチャートやM-CHARTS(図2)などが用いられている。特にM-CHARTSは変視量として定量化できるため,手術適応の判断や術前後での変化を捉えるのに有用である1)。
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