今月の表紙
網膜血管腫
徳本 美成
1
,
蕪城 俊克
2
1多根記念眼科病院
2自治医科大学
pp.1212
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790790101212
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- 文献概要
症例は26歳,女性。当院受診の1年前に褐色細胞腫摘出術の既往がありvon Hippel-Lindau病の診断が下されている。
初診時(撮影3年前)の視力は右0.1p(0.2),左1.2(1.5),眼圧は両18mmHgであった。右眼視神経乳頭部に横2.5乳頭径×縦3乳頭径大の赤橙色の腫瘤を認めた。OCTでは腫瘤内容は実質性であり,周囲に網膜分離を伴っていたが網膜剝離は認めなかった。前医にて血管内皮増殖因子阻害薬の硝子体内注射を半年ごとに受けており,当院でも倫理委員会の承認のもとにベバシズマブ硝子体内注射を継続している。現在まで,腫瘤の大きさに変化はなく視力ならびに眼圧は維持できている。
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