予防と臨床のはざまで
第33回日本健康教育学会ヘルスリテラシー研究会
福田 洋
1
1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座
pp.834
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890090834
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2025年7月5〜6日に、日本女子体育大学(東京都世田谷区北烏山)を会場に第33回日本健康教育学会学術大会が開催されました(https://meeting.letterpress.co.jp/nkkg2025/)。大会長は助友裕子先生(日本女子体育大学教授)で、テーマは「パートナーシップを束ねるヘルスプロモーション教育の挑戦」です。とても環境のよいキャンパスで、気持ちのいい快晴の空の下、実行委員の先生方や学生総出で準備を重ねた思いが伝わってくる、温かい雰囲気の学会でした。ヘルスリテラシー研究会は、学会2日目の7月6日に「デジタル社会におけるヘルスリテラシー」をテーマに、初の試みとしてフィッシュボウルディスカッション形式による企画が実施されました。
デジタル社会やAI時代におけるヘルスリテラシーの在り方や「デジタルヘルスリテラシー」の評価法等について情報提供を行うとともに、現場の課題や今後の方向性などについて参加者も交えた「フィッシュボウル」形式でディスカッションすることを目的としました。「フィッシュボウルディスカッション」とは、会場全体が幾重かの車座になり、その中心で指定された研究会メンバーがまずディスカッションを行い、他の参加者は「金魚鉢」を眺めるように観察者としてディスカッションを聴講します。その後ファシリテーターが司会を務めながら他の研究会メンバーや参加者が意見を述べる機会も設けるなどして活発な議論を行う、ラウンドテーブルとパネルディスカッションを融合したような形式です。
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