予防と臨床のはざまで
組織のヘルスリテラシーを高める健康経営
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.608
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208708
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2017年5月11日〜13日に,柳澤裕之学会長(東京慈恵会医科大学環境保健医学講座教授)のもと,第90回日本産業衛生学会(東京,http://procomu.jp/sanei2017/)が盛会に開催されました.産業医科大学の森晃爾先生,大神明先生の健康経営のシンポジウムはメインの第1会場で立ち見が出るほどの盛況で,健康経営や職域ヘルスプロモーションについての機運の高まりを感じました.そのような中,今回で第37回を迎える健康教育・ヘルスプロモーション研究会では,5月11日に「組織のヘルスリテラシーを高めるヘルスプロモーション」と題したミニシンポジウムを開催しました.
昨年秋に文天シンポジウムで行なった「ヘルスリテラシーを高める保健事業」〔本連載の第153回(81巻1号)を参照〕の議論を引き継ぎ,健康経営や職域ヘルスプロモーションに先進的な各企業・健康保険組合の健康管理・保健事業実践者をシンポジストに迎え,様々な取り組みが社員や被保険者のヘルスリテラシーに与えるインパクトや評価方法,また,ヘルスプロモーション推進のためのブレイクスルーの手法について,実態を踏まえた本音のディスカッションを行いました.
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