予防と臨床のはざまで
第10回アジアヘルスリテラシー学会インプレッション
福田 洋
1
1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座
pp.968
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210382
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5月12日から5月15日まで、第10回アジアヘルスリテラシー学会(Asian Health Literacy Association: AHLA)がベトナムのホーチミン市で開催されました(https://ahla2024.pnt.edu.vn/)。台湾のPeter Chang教授が設立したこの学会は非常にアクティブで、国際学会にしては珍しく毎年開催されており、私自身は台北で開催された2014年の第2回大会から参加しています。ホーチミン市は東南アジアNo. 1のバイク王国だけあって、道路はバイクが洪水のように行き来しており、バックパッカーの聖地ともいわれるブイビエン通りは、国民の平均年齢30歳を感じさせる熱気であふれかえっていました。
学会のテーマは“Health Literacy in the Revolution of The Digital Age”。ChatGPT®などに代表されるAIを含むデジタル時代にヘルスリテラシーはどうなるのか、どのような能力が必要でどう獲得したらよいのか。最新トピックであるデジタルヘルスリテラシーを真正面から取り上げたテーマといえます。学会は、前日(DAY0)のプレカンファレンスワークショップに始まり、初日(DAY1)のオープニングセレモニーとガラディナー、2日目・3日目(DAY2-3)の基調講演や一般演題へと続きました。
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