特集 どうする!? 健診異常—これってホントに異常なの? どう説明する?
【総論】
❶ 健康診断とヘルスリテラシー
福田 洋
1,2
1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座
2順天堂大学医学部総合診療科学講座
キーワード:
ヘルスリテラシー
,
行動変容ステージ
,
行動変容理論
,
新規開発検査
,
日本人間ドック・予防医療学会会告
Keyword:
ヘルスリテラシー
,
行動変容ステージ
,
行動変容理論
,
新規開発検査
,
日本人間ドック・予防医療学会会告
pp.756-760
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204864
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Real case story 1
なかなか外来受診しない糖尿病ハイリスク者
あなたは大学病院で外来を担当する4年目の総合診療専攻医である。大学からの派遣で企業の健康管理室で健康診断の事後措置をしていたある日…。
患者(社員):60歳、男性
主訴:定期健康診断での尿糖、高血糖の指摘
現病歴:3年前から健診で血糖、HbA1cの上昇が指摘されるも放置していた。今年は尿糖の指摘もあった。自覚症状は特になし。
既往歴・服薬歴:なし(受診歴はなし)
生活歴:勤続40年、今年から定年後の雇用延長、自宅で妻と2人暮らし。
飲酒歴:ほぼ毎日飲酒
喫煙歴:20本/日×40年間
検査(健診結果):HbA1c 8.2%、FBS 187 mg/dL、尿糖(+)
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