増大号 何度でも見たい! 一般検査パーフェクトガイド
1章 尿検査
腎機能検査
タンパク透過性
横山 千恵
1
1筑波大学附属病院検査部
キーワード:
タンパク透過性
,
糸球体濾過バリア
,
スリット膜
,
タンパク選択性
,
尿タンパク選択指数
,
PSI
Keyword:
タンパク透過性
,
糸球体濾過バリア
,
スリット膜
,
タンパク選択性
,
尿タンパク選択指数
,
PSI
pp.820-821
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540080820
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タンパク透過性とは
タンパク透過性とは,糸球体が血漿タンパクをどの程度通過させるかを示す概念である.糸球体はしばしば“濾過装置”と表現されるが,単なるフィルターではない.水や電解質などの小分子は通す一方で,血漿タンパクのような大きな分子は基本的に通さないよう厳密に制御された選択的バリアである.そして,分子の大きさだけでなく,電荷という性質も選別に関わっている.この“サイズ”と“電荷”の二重の制御が保たれている状態が,正常のタンパク透過性である.
尿中にタンパクが出現するということは,この制御のどこかにゆらぎや破綻が生じていることを意味する.つまり,タンパク透過性とは,“タンパクがどれだけ漏れたか”ではなく,“糸球体がどれだけ選択性を失ったか”を示す概念である.
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