増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
6章 肺拡散能検査の失敗例とその対応
washout volumeもしくはsampling volume採取時の呼出がゆっくり
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
患者理解
,
呼出がゆっくり
,
息漏れ
,
BHT延長
Keyword:
患者理解
,
呼出がゆっくり
,
息漏れ
,
BHT延長
pp.264-265
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020264
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原因分析
washout volumeもしくはsampling volume採取時の呼出がゆっくりとなってしまうときの原因は,呼気止めまでが精一杯でその後一気に吐くことを忘れているか,息漏れが起こっていることが考えられる(図).息漏れだった場合には,6章「breath hold時の息漏れ」および「washout volumeもしくはsampling volume採取時の息漏れ」の項を参照されたい.
ただし,患者心理を考えると肺拡散能(diffusing capacity of lung for carbon monoxide:DLCO)測定はややステップ数が多い検査でもあり,忘れてしまうことは仕方ないこととも考えられる.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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