増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
7章 ガス洗い出し法(1回呼吸法)の失敗例とその対応
呼出が速い
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
妥当性不良
,
第Ⅳ相への変曲点が不明瞭
Keyword:
妥当性不良
,
第Ⅳ相への変曲点が不明瞭
pp.284-285
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020284
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原因分析
呼出が速いとき(図)の原因として,患者の勘違いや検査への理解の不十分さが多く挙げられる.特に努力肺活量(forced vital capacity:FVC)や肺拡散能(diffusing capacity of the lung for carbon monoxide:DLCO)などで強制呼出を行っているため,勢いよく吐いてしまったということはよく経験する.最大吸気位で粘らせすぎてしまうと,その反動で勢いよく出てしまうこともある.患者の最大呼気位を見極め,誘導をすることが検者側に求められる.疾患や呼吸器症状により呼気はじめが速くなることもある.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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